プロダクトデザイン

愛されるかたちを紡ぎ出す。

 全てのものに「インターフェイスがある」と書きましたが、プロダクトデザインにおけるインターフェイスとは「形」と「それを感じる心」の相互作用にほかなりません。例えばまっすぐな棒一つとっても、素材、サイズ、重さ、形状の微妙な変化、置かれた場所、置かれ方など、その中の一つが変わるだけで感じ方は大きく異なってきます。そして感じ方が変われば、それをどの様に扱うかも自然と変わってきます。

 この「どのように感じるか」ということを頼りに「形状を紡ぎ出していく」のがプロダクトデザインです。

 

 優れて魅力的なプロダクトは、「形」が「感じる心」を直接動かします。美しいと感じたり、思わず使ってみたくなったり、大切にしようと思ったり、、。そうして触れている時間が増えるたびに愛着が重なっていきます。

 

愛されるプロダクト

 今はもう「売れればよい」「売れれば製品寿命が短くてよい」といった「大量消費・大量廃棄」の考え方で製品化をお考えの会社はほとんどなくなりました。

 みなさまは、世の中の役に立ち、利益を生み、関わる全ての人々を幸せにしたいと考え、製品を企画されていることと拝します。そのようなプロダクトはきっと長く売られ、大切に使われるにちがいありません。そしてそのデザインは沢山の人々の愛着を育んでいることでしょう。

 

 「愛される」こと。シンプルではありますが、プロダクトデザインの目指すべきあり方なのです。